田舎者な嫁、東京で暮らしてみた。

田舎者な嫁による東京暮らしの記録

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難しいよね、葬儀費用って(動画視聴の感想)

昨日見た動画について。
毎日見ている『リベラルアーツ大学』の動画です。


youtu.be


元・葬儀社勤務なので興味深く見せて頂きました。
昨今、悪いことはすぐネットで拡散されるので少しずつマシにはなっているとは思うんですが、それでもやっぱり「ぼったくる業者」って一定数います……。もちろん良心的で献身的な葬儀社もありますが、見分けるのって難しいですよね。結局は人vs人だから相性もありますし。


他にはぼったくりではないけれど、
●最初に提示された見積もりには変動費用が含まれておらず、後々自分達では手配が困難なので葬儀社へ依頼
         ↓
●その分が上乗せ(口頭で金額を伝えられているが書面ではもらっていない)
         ↓
●「何が・どれだけ」上乗せになったか書面に残っておらず支払い段階で気づいて見積もりより高くなった
のパターンも考えられるかな、と思います。


こう書くとわかりにくいですが、例えばお料理関係なんかが当てはまるかな。
自分達で仕出し屋さんを探してもOKというケースもありますが葬儀社によっては「自社会館利用の場合は料理の持ち込みNG」ってこともありますし、時間的にも精神的にも余裕がなくて仕出し屋さんの手配まで出来ない、なんてこともあります。
あとは概算が出しにくいんですよね……。特に葬儀当日のお食事(昼弁当や精進落としetc)は「参列しない予定だった親族がギリギリになって都合がつけられたので急遽参列」ということも割とよくあるので、そこで追加手配になればどんどん上乗せになっていきます。
ざっくりの目安ですが、通夜・葬儀あわせて(引物のようなお土産も含めて)1人当たり15,000円程度を見ておけば足りなくなることは少ないかと思います。もちろん地域によって金額に幅が出るとは思いますが。
私の地元(鳥取県西部)だと、1人当たり10,000円くらいが平均でした。
(豪華な内容ではなく平均的な内容で、です)


話が少し逸れましたが、「自分達で手配・準備するつもりだったけど無理そうだから葬儀社に依頼したもの」は出来れば口頭だけではなく書面でもらうかメモを取る方が良いです。口頭だけだと言った言わないになりやすいですし、喪主をはじめご喪家は精神的にもいっぱいいっぱいなので「口で言われただけじゃ……」状態になりやすいですから。


また、動画では一括比較サービスにも触れられていましたがかなりピンキリなんですよね。あくまで紹介しているだけなので、実際葬儀社と話して葬儀の打ち合わせを進めていくと追加料金が発生するケースもなくはないみたいです。勧められても毅然と断れる・料理等の変動費部分は葬儀社に依頼しない・「こういう葬儀にしたい」という気持ちをブレずに持ち続けられる……が揃った人でないと後悔や不満が出やすそうだと私個人は感じています。


なので、『勧められても毅然と断れる・料理等の変動費部分は葬儀社に依頼しない・「こういう葬儀にしたい」という気持ちをブレずに持ち続けられる』ようになる為にも事前リサーチや終活は必要かな、と思います。
身内の不幸で冷静な判断/行動をするって難しいです。本業の人だってそうですし、何なら宗教者であっても少なからず動揺されていました。葬儀についてよく知らない大多数の方ならなおのこと。
健康で、精神的にも時間的にも余裕がある時に調べて見積もりを取っておくだけでもかなり安心出来て冷静になれるので、ちょっとでも興味があるなら調べてみたり実際に葬儀社で話を聞いてみてもいいと思います。
(昨今はコロナ禍で対面相談は難しいかと思いますが、電話での問い合わせや業者によってはメール問い合わせに対応もしているところもあります)
見積もりまでは……ということであれば、ちょっと検索してみるだけでも気持ちは違うと思います。「何も知らない」より「ちょっとだけでも知っている」と心持ちが違いますので。


興味のある分野だったからついつい長文になってしまった……。
葬儀・終活関連についてはいずれ別でブログを立ち上げる予定なので、もしも興味があるがいらっしゃればしばしお待ちくださいませ。